アレルギー性鼻炎、鼻づまりの人に行う最新の治療法。麻酔液を浸したガーゼを鼻の中に30 分以上入れておき無痛にします。鼻粘膜の凝固に要する時間は6から10分で終了。手術後も痛みは出ません。効果は1から2年。薬で良くならない人、薬を飲むのがいやな人、あまり通院ができない人、妊娠を考えてる人(胎児の安全性が確かめられているアレルギーの薬はすくない)によい治療法です。この治療法は保険が効きます。また他の治療法に比べて経済的です。この治療法は麻酔が可能な年齢すなわち小学高学年以上高齢者まで可能。ただし心臓にペースメーカーを入れている人はできません。この治療法後の障害はありません。アルゴンプラズマ凝固装置は20年前肝臓切除の止血機器として開発されました。耳鼻咽喉科領域では1997年ドイツで初めて使用され、日本には1998年後半に導入され、ここ1、2年かなり使用されるようになった新しい装置です(2002.4.1)。

鼻粘膜アルゴンプラズマ凝固手術例は1313名をこえ経過良好です(2014.12.31現)。日帰り手術です。手術料の3割負担金は両側で5400円(ただし手術のための検査料や薬は別)です。手術は予め診察し効果が有ると判断出来た場合は予約を受けます。また一定の期間通院が必要です。

コメント 手術はアルゴンプラズマ凝固にしろレーザにしろあくまでも道具であるので同じ手術をおこなっても行う医師の経験技術によって効果や持続時間が異なります。はじめからコブレーション手術でなければ効果が期待できない方もかなりおります。

  直径2.3mmの管の先端からアルゴンビームに沿って高周波がでる。

 

1) 手術前(右鼻腔、22歳 女性)

 

2) アルゴンプラズマ凝固実施 (焼灼した部位は白く見える)

3) 手術後34日目(すこし痂皮が付着するも鼻粘膜は収縮している) 4) 手術後47日(粘膜は修復し鼻腔が広くなる)

----------(2004.3.14)--------

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